【甲子園の思い出】
高校まで続けた野球、甲子園の土を踏む事はできませんでしたが、ガチで目指していたので毎日練習に明け暮れくる日もくる日も甲子園を意識していました。
その夢を後輩たちに託し、数年後に見事甲子園の切符を掴んでくれたのです。
初出場です!
うぉー!よくやってくれた!
これは応援に行かなくては!早速同期の連中に連絡取り合い、抽選を待つばかり。
プロ野球も含めてはじめて訪れる甲子園。
詳しく日程が決まっていき、一試合目になりました。
一試合目という事で前日に宿泊して応援しようという事になり宿をとり、自動車で甲子園へ向かい皆で少し騒ぎながら行ったのを覚えています。
甲子園に近づくにつれ何か胸騒ぎがしてきました。
たぶん高校野球を朝からから晩まで野球に打ち込み、甲子園に行くだけの事を考えろ!
と言われ続けてきて、実際甲子園はテレビでしか見た事はなく、どんな所なんだ?どれだけ大きいのか?
という何とも言えない感情が湧いてきのを覚えていています。
その日の夜、宿でだだの観客なのにドキドキしてしまい中々寝付けなかったです。
まるで修学旅行の前日のような気持ちです。
試合当日チケット売り場まで行くとすでに長蛇の列。
平日でまだ一回戦なのにこれだけ並ぶという事は高校野球の人気の高さがよく伺えます。
球場内に入ると美しく整備されたダイヤモンド、晴天に映える天然芝、広いアルプススタンド、選手を後押しする応援団、テレビで見た光景と現地で見る光景が違いすぎて少しショックを受けました。
こんな所で野球ができるなんて、そうそうできるもんじゃない。
自分はだだ目指せ!と言われるばかりだったので一回は現地観戦した方が意識は変わります。
一球一打に歓声が沸き起こりどっちが勝っても負けても、試合が終わると暖かい拍手が起きて、よくやった!お疲れさま!という声がどこからか聞こえてきます。
高校野球を引退してから数十年経った今でも暑い夏は忘れられず、フッと甲子園に出ている選手と照らし合わせてしまう自分がいます。